相続診断士コラム

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相続でもめるパターン

「同居している親がいる場合は特に財産管理に対して注意を!!」
相続後、相続人同士で互いに遺産の使い込みを疑うケースの話を耳にします。
兄弟のうち誰かが親と同居していた場合に親が亡くなってしまったケースでは同居人が預金を使いこんでいたのでは?などと、他の兄弟から疑われることが多く、もめるようです。
同居人が使い込みを否定しても、他の兄弟は聞く耳を持たず、「使いこんでいないことを証明しろ」などといって、同居人がどんな証拠を出しても納得を得られないケースがあります。
また、使い込みを疑われた同居人の気持ちからすると、親の面倒をみていたことに対する兄弟からの労いもなく、それぞれの立場で感情を抑えられない状態になってしまいます。
このような状態にならない為にも、親の財産と同居人(相続人)の財産をしっかりと分けておくことが大切です。支出なども、誰がどの支払をするのかを明確にしておくと、後になって「使い込んだ」と言われることを避けられそうです。
たとえば、「水道光熱費」「食費」は誰が支払うのかなど基本的なルールを決めた上で、自分の物は自分のお金で買うことを徹底し、領収書なども管理しておくことでもめる原因をなくすことができるでしょう。
親と同居している場合に多いのが、隠し財産を疑うケースがあります。
「同居人が遺産の一部を隠している!」と疑われるパターンです。例えば親の預貯金口座に残高が殆どなかったりすると他に隠し口座があるのではないのか等と疑われる場合があります。
親は財産目録の内容を生前に明らかにしておくことでこの問題は解決できます。
無用な疑いや相続トラブルに巻き込まれない為にも、同居人は気を使うことが大切になってくるでしょう。

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